
1950年代にフランス人プロダクトデザイナー、ピエール・ポランがデザインを手がけたコンパクトなデスク。1956年にトーネット社から発売され、約10年間という短い期間だけ販売されたのち製造が終了していました。
この名品の復刻にMETROCSが取り組み、ピエール・ポラン氏より製造及び販売権を取得。製造終了から30年以上が経過した2003年にオリジナルのモデルに忠実に再現された「F031デスク」として復刻を遂げました。
F031デスクには、正規のライセンス商品の証であるピエール・ポランのサインプレートが引出しの内側(上段の引出し)についています。
日本国内には家具の産地として有名なところがいくつかありますが、F031デスクは北海道・旭川の家具工場で製造されています。旭川は古くから家具製造の一大産地として有名で、長年培われてきた高い木工技術と確かな品質で知られています。
F031デスクはこの旭川の地で職人の高い技術により細部までしっかりと仕上げられ、ピエール・ポラン氏も認めた確かなクオリティを誇ります。
お部屋のインテリアの一部として長く使用して頂きたいデスクです。
F031デスクの特徴は、何と言ってもすっきりとしたミニマルで上品なフォルム。過剰な装飾を排除し、木材とスチールの異素材を組み合わせた直線的でクラシックなデザインは、氏が後年手がけたアーティフォート社(オランダ)のチューリップチェアに代表される有機的なフォルムのプロダクトとは印象が異なります。スチール製のシャープな脚部がよりいっそうデスク全体に軽やかな印象を与えてくれます。
もともとオフィスではなく、個人のユーザーが使用するためにデザインされたこのデスクは、日本の住宅事情にもぴったりのコンパクトなサイズ感。奥行きが60cmと他のデスクに比べるとやや浅く、こうすることで圧迫感の無いサイズに仕上げられました。しっかりと使えて、大きすぎないちょうど良いサイズ感が選ばれる理由の一つです。
F031デスクはメラミンの天板、木材(突板仕上げ)の引出し、スチールの脚部で構成されています。
天板には硬度が高く、傷に強い素材メラミン化粧板が使用されています。耐熱性、耐水性、耐摩耗性に優れた素材なので、汚れもつきにくくお手入れも簡単です。ツヤを抑えたマットな質感の天板です。
上下で高さ(深さ)の異なる2段の引出し。引出し表面はデスクの印象を決定づける美しい天然木の突板で仕上げられています。木種はオークまたはチークよりお選び頂けます。
指がかかりやすく、引きやすいカタチの取っ手部分。デスク全体のデザインの統一感を損なわないシンプルで実用的な形状です。取っ手の色は脚部と同色になります。
引出しの裏面もしっかり仕上げられています。お部屋の壁につけずに中央で裏面を見せて使用することもできます。
スチールのロッドとフラットバーを組み合わせた脚部。華奢に見える脚部ですが、スチールは空洞のパイプ材では無いので十分な強度があります。
シンプルな形状のプロダクトは細部の仕上げで違いが出ます。F031デスクは脚先のデザインにも拘った美しいカタチに仕上げられています。
デスクの印象を決定づける引出しの表面材(突板)の仕上げは「オーク」または「チーク」の2種類。
明るい色合いのオーク、シックで落ち着いた雰囲気のチークとお好みに合わせてお選び頂けます。どちらもはっきりとした木目が美しい仕上げになっています。
完成されたプロダクトは仕上げで雰囲気がぐっと変わります。F031デスクは天板、引出し、脚部のカラーをそれぞれお選び頂けます。
天板と脚部は「ホワイト」または「ブラック」のいずれか、引出しは「オーク」または「チーク」のいずれかをお選び頂けます(引出しの取っ手は脚部と同色になります)。
※引出し部分は天然木の突板を使用しているため、1点ずつ木目が異なります。